パワーパックを複線で使う場合の注意事項
パワーパックの概要は「パワーパックとは」をご参照ください。
またここでは、パワーパックを引き込み線で使用する場合の注意事項を記載しております。
複線で使用する場合は「パワーパックを引き込み線で使う場合の注意事項」をご参照ください。
複線でそれぞれ別の列車を走らせたい場合、最も重要なのは「各線路を電気的に独立させる」ことです。
これにより、それぞれの線路の列車を異なる速度や進行方向で運転できるようになります。
1. パワーパックの数または系統
複線で独立運転を行うためには、線路の数と同じだけ独立したパワーパック(または、1つのパワーパックに複数の独立した出力系統があるもの)が必要です。
1つのパワーパックで両方の線路に給電すると、両方の列車が同じように動いてしまい、複線にする意味が薄れてしまいます。
2. 電気的なセクション分け(ギャップレール)
ポイント部分を含め、内側の線路と外側の線路が電気的にショートしないように絶縁する必要があります。通常は、レールの一部に切り込みを入れて通電を遮断する「ギャップレール」や、専用の絶縁ジョイナーを使用します。
ポイントは、その構造上、切り替えによって通電する線路が変わるため、特に注意が必要です。非選択式ポイントと選択式ポイントで配線方法が異なります。
非選択式ポイント: 進路に関わらず常時両方の渡り線に通電する傾向があるため、適切な位置(特にポイントの根元側)でセクション分けが必要です。
選択式ポイント: ポイントが切り替わった進路のみに通電する構造ですが、それでも逆進や誤配線によるショートの可能性はあります。説明書を確認し、適切にセクション分けを行います。
※ポイントの詳細は、「ポイントの選択式・非選択式の設定」を併せてご参照ください。
3. 配線の分離
各線路に繋がるフィーダー線(線路にパワーパックから電気を送るコード)は、それぞれのパワーパック(または系統)に正しく接続し、混同しないようにします。